MOEN GEC434が店頭に売っていた

Webでしか見たことなかったから、実物を手に取るのは初めて。
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製品の特徴をおさらいしておくと、

  • 4LOOPチャンネル装備のプログラム可能なスイッチャー。
    • ただし、同時使用は3chまで。注意。
  • 各ループはトゥルー・バイパス(ラッチングリレー方式)。
  • チャンネルの接続順を変えることが可能。
    • 一番の目玉機能なのではないかと思いつつ、安いだけで需要はあるからさして重要でもないのかな、と考えたりもする。いずれにしても、面白い機能だと思う。
  • MUTE機能付き。ミュートすると、独立TUNER OUTから信号が出る。

これだけ機能が付いているのになんだか安い、というルーパー。

簡単に感想。

  • 薄い。Noah'sarkのPTBSシリーズやPECシリーズに比べると、半分ぐらいの薄さで、幅広さ(奥行き・幅共に)が増した感じ。
    • 軽いのはいいことだけど、薄すぎるために、エフェクターボードの淵の加工が必要になるかも。賛否両論あるかもね。浮かせて使うといいかもしれない。逆に、バッグで持ち運びする人には便利かも。
    • 薄いので、シールド・パッチケーブルを挿すときに難儀に感じるかもしれない。万が一、L-Lのシールドやパッチを使う際は要注意。
    • 大きいエフェクターボードを買わないと、配線に苦労するかも。
  • エフェクターを正面から見たとき、左からCH4、CH3、CH2、CH1、チューナーアウト、アウトプット、インプット、電源(DC9V……だったかな?)の順。
    • 作りとしてはとても自然だけど、ユーザビリティの観点からはなんともいえない位置にIN/OUTが……。うーん、慣れればいいのだろうか。
  • BOOSTはとりあえず、実戦でも使えそうなレベル。
    • 強いてあげるとすれば、BOSS SD-1を使ったときの感じに似てる気がする。

これだけ安価なら即戦力になるのではないだろうか。接続順変更、って面白いね。実戦向けの機能もさることながら、こういう「遊び」ができるスイッチャーは貴重なんじゃないだろうか。スイッチングシステムやルーパーって、多機能・高性能なものが多いけど、ハイエンド機種だって、なかなか遊びがないものね。そういう「いろんな遊び方ができる」という意味では、BOSS LS-2の拡大版のような印象を受ける。

BOSS Line Selector LS-2

BOSS Line Selector LS-2

ちなみに、「ブースト用途で」クリーンブースターを買うつもりなら、もうちょっと値段を出してこれを買ってもいいかもしれない。あるといろいろ便利。*1
店頭に出てきた、ってことは、それだけ出回っている証拠と見ていいだろう。なかなか使えるアイテムだと思うので、見かけたら是非試してみるといいかも。ただ、スイッチャーの類っていうのは、使っていく中でいろんな問題点が出てくるものだから、試奏でわかることなんてこれっぽっちもなかったりする。難しいな。

*1:ただ、「バッファ的な使い方」としてはちょっとなぁ、と思う。MXR micro ampの様な、中域に寄った色づけにはならないので注意。