第2回身内ブースタードラフト(M12)

というわけで懲りずに第2回です。今回は遠方からのスペシャルゲストを無理矢理巻き込んでの2戦目です。既に経験済みのメンバーは2回目なので前回の成功・失敗を生かせる・・・とは限らないのがドラフトの面白いところ。果たして結果は。

【参加者紹介】
以下恒例の参加者紹介。

  • kitada_bot
    • くしゃみ10連発の人。アレルギー持ちか何かなんだろうか、季節かまわずくしゃみが出る。問題は、それが1回や2回では収まらないところなのだ。専用のティッシュ箱を持ち込むことを強く勧めたい。前回は得意のレアゲーに持ち込めず接戦を制することができなかったが、挽回なるか。
  • tokeimawari
    • 優勝商品準備係・・・兼、場所提供係。ちなみに前回の優勝商品はパン屋さんのプリン。今回はパン屋さんのゼリーである。単に家の近くのパン屋のコーヒーがおいしいので、行くついでに買って帰ってくるだけともいう。前回気合いを入れて家の掃除をしたところ「彼女でもくるのか」という突っ込みが入ったので、今回は適当に片付けるだけに留めた。
  • SK(仮名)
    • プレイングにクレバーさと強かさを感じるクールガイ。コンバットトリックの処理の際に(形式上)許可を求めるときとか、「それは嫌ですけど仕方ないですね」などと言われるとなんかこっちが悪いことをした気分になるのでとても切ない。前回優勝者の実力は如何に。
  • nucoca
    • マイア風キャット。ぬこ科風キャットともいう。本日参加の5人の中で、実は一番やる気だったのは彼女だったのではないだろうか。前回の反省を生かし、あらかじめ公式サイトを見てドラフトについて研究してきたらしい。ただ、開封トークン仕分けの際の「ペンタバイトかわいいよペンタバイト」との発言を鑑みるに、マイアの時とやっていることが変わっていない気がする。
  • recblueriver
    • 遠方からやってきたゲスト。10年以上MTGからもブースタードラフトから遠ざかっていたが、昔はれっきとした実力者だった。その昔高校生選手権で7勝0敗2分という驚異的な戦績をたたき出したことで有名(だと俺が勝手に思っている)。普段使っていたのがひたすらパーミッション系なので、クリーチャー戦を要するドラフトは苦手とのこと。本日は高校選手権の会場で購入したとおぼしきライフカウンターを持参。ゲン担ぎになるか。



【ピック順】(1、3パック目。2パック目は逆順)
kitada_bot → nucoca → SK → recblueriver → tokeimawari


【順位・成績】
1位 SK(3−1)赤白

  • 主なピック(パック目. 順目)
    1. 1《憤怒生まれのヘルカイト》 2《チャンドラの憤慨》 3《血のオーガ》
    2. 《ソリンの復讐》 2《流浪のグリフィン》 3《グリフィンの乗り手》
    3. 《チャンドラのフェニックス》 2《火葬》 3《火葬》
  • 再び全勝とはいかなかったものの、堂々の2連覇である。「グリフィンですよ」との言葉通り、優秀な《嵐前線のペガサス》《グリフィンの歩哨》《チャンドラのフェニックス》等の飛行クリーチャーを大量の火力(《火葬》×2、《チャンドラの憤慨》×2、《ショック》×1)と《力強い跳躍》《殺戮の叫び》といったコンバットトリックでサポートするボロスカラーのデッキが仕上がった。前回よりカードが重く、立ち上がりに苦労する場面が多々あったが、結局はポテンシャルの勝利、そして、やっぱり彼のフェイバリット《グリフィンの乗り手》の勝利である。なお、ボムをスルーすることに定評のある彼だが、さすがに2巡目の《ソリンの復讐》は流せなかった様子。



2位 kitada_bot(3−1)青黒タッチ白

  • 主なピック(パック目. 順目)
    1. 1《センギアの吸血鬼》 2《貪る大群》 3《薄暮狩りのコウモリ》
    2. 《アラクナスの紡ぎ手》 2《ソリンの復讐》 3《縞瑪瑙の魔道士》
    3. 《ギデオン・ジュラ》 2《グレイブディガー》 3《ソリンの渇き》
  • ここにも《ソリンの復讐》が。というわけで青黒タッチ《ギデオン・ジュラ》という無茶苦茶なデッキである。基本は《霊気の達人》×2、《ソリンの渇き》×3でテンポやライフのアドバンテージを稼ぎながらちまちま殴り、後半はレアが火を噴くという構成。青いカードや《マナリス》は1巡目の不人気さに目を付けて2巡目から精力的にとっていったようで、この作戦が功を奏したらしい。フィニッシャーが多いため、全体的に遅めだった今日の環境にはマッチしたデッキになっていた。まぁ、レアゲーなんですけど。本人もまさか、ソリンさんが同順で3回も復讐するなんて夢にも思っていなかった訳で。



3位 nucoca(2−2)赤青

  • 主なピック(パック目. 順目)
    1. 1《幻影のドラゴン》 2《嵐血の狂戦士》 3《エルフの大ドルイド
    2. 1《幻影のドラゴン》 2《ゴブリンの投火師》 3《マーフォークの物あさり》
    3. ?(《ジェイスの文書管理人》等)
  • 学習が功を奏し、しょしんしゃ(笑)卒業を堂々と名乗ってもいい戦績を残した。前回同様、1ターン目《ゴブリンの投火師》からの赤狂喜クリーチャーの展開はジャッジを呼ばれても文句がいえないレベルだが、今回はそこの成分を抑えめにしてタッチした《幻影の熊》そして2匹の《幻影のドラゴン》、また赤のアクセントである《ゴブリンの酋長》が縦横無尽の活躍をした(《ゴブリンのトンネル掘り》が強化されて殴ってくる光景は恐ろしい)。パワーカードが少なく、赤の火力も隣のSK(仮)に押さえられてしまったので、勝ちきれず長引くマッチが多い原因はそのあたりだったのだろう。一応、除去の少なさは《反逆の行動》+《投げ飛ばし》という2対2交換が狙える爆弾コンボで解消していた。割と人が殺せるコンボである。次回は優勝を狙いたい。



4位 tokeimawari(1−3)黒タッチ赤緑

  • 主なピック(パック目. 順目)
    1. 1《火葬》 2《魂の消耗》 3《大蜘蛛》
    2. 1《ソリンの復讐》 2《速足のブーツ》 3《グレイブディガー》
    3. 1《ソリンの渇き》 2《火の玉》 3《破滅の刃》
  • おや、こんなところにもソリンさんの復讐が。というわけで、今回の負け組:コントロール枠。《火の玉》《魂の消耗》×2《ソリンの復讐》《溶岩の斧》といった大量本体火力(もしくは爆弾火力)を本体に打って、あとは適当に削って勝つ、というよくわからないコンセプトのデッキ。が、頼みの綱の《ソリンの渇き》や《火葬》が効かないクリーチャーが出てくると、自らの犠牲も顧みず《小悪疫》を打たざるを得ないという悲しいデッキだったりする。《魂の消耗》や《ソリンの渇き》《困窮》を生かすため、ほぼ黒単色に近いデッキにしてみたが、さすがに無理があった。そもそも、コンセプト時点で、今回のキーワード能力「呪禁」「狂喜」を全くケアしていないという駄目っぷりが一番の問題だ。

5位 recblueriver(1−3)緑白

  • 主なピック:
    1. 1《殺戮のワーム》 2《狩人の眼識》 3《順応する自動機械》
    2. 1《天使の運命》 2《雪花石の魔道士》 3《隠れ潜む鰐》
    3. 1《大剣》 2《死の印》 3《回収》
  • M12のカードなんか全くわかんねーよ!状態からスタートしたにしては、ピック自体は問題のない内容だった。・・・と、前回のnucocaさん状態なので出だしの書き出しを同じにしてみた。というわけで今回の負け組:高速ビートダウン枠。ブランクはやはり大きいが、ピックは比較的一貫性のある内容、すなわち「人気のない緑の独占+対抗カードのカット」である。しかし、緑のカードがどこまでいっても弱く、また白も《平和な心》が1枚も存在しない等偏った出方をしたため、除去ゼロという苦しいデッキになってしまった。本人は相当悔しかったらしいので、次回の対戦を希望しつつ「これで勝ったと思うなよ!」とフラグを立てて帰っていった。リベンジに期待したい。