協和商会、破綻

今更感が漂いますが、さすがに触れておかなければいかんと思い一応書いておきます。
http://n-seikei.jp/2011/05/post-5976.html
このブログではメーカー名でしか書かず販売代理店さんのことを書いたりしないのではじめて名前を見る方も多いかもしれませんが、安エフェクター界隈*1でもおなじみ「ARION」や「Danelectro」の国内販売代理を行っていた会社さんなのです。
あの有名機・ARION MTE-1「TUBULATOR」やARION SCE-Z「STEREO CHORUS」をここまで日本で認知させたのも協和商会さんの力があってこそ、だと思います。また、安ギター界隈ではその独特なフォルムとサウンドで定評のある通称「ダンエレ」のギターは、一部のファンに絶大な人気を誇っていました。

楽器店と協賛した販売イベントを行うなど業容拡大、平成19年5月期には約13億5000万円の年商を上げていた。しかし、当業界は競争も激しく、オリジナル品も有していたものの利益率は悪く低収益にさいなまれてきた。
そうしたところにリーマンショックで、高級品を中心に販売不振に陥り、また、趣味人口も含め総体的な楽器演奏者も減少、2010年期は約8億8000万円まで売上高を落とし赤字となった。その後も低迷したままであり、売上高の減少で借入金も相対的に大となり、その負担も大きく、資産処分などして対応していたが、落ち込みに効果は乏しく、今回の事態に至った。

(上記リンクより一部引用)

戦後間もない昭和25年創業という古い歴史を持ち、(破綻時の)従業員は29名と、幅広い事業に反し少数精鋭で音楽業界に多大な貢献をされてきました。こういう古き良き楽器屋がこういった事態に陥るということで、なんとも言えない気持ちになります。
今後のARIONやDanelectro製品の販売代理先も気になりますが、まずは「今までありがとうございます」と申し上げずにはいられません。

*1:そんな界隈があるのかどうか知らんけど。