空間系コンパクトエフェクターvsマルチエフェクター

前回の日記について、畏れ多いことに、俺もよくお世話になっている島村楽器さんはてなスターを頂く*1という光栄な事態になっておりまして、件の日記でCoolZ(島村楽器さん自社ブランド)のテレキャスター「平凡」の二文字で片付けていたことが発覚し、次に店に行ったらフルボッコなんじゃないかと内心ビクビクしている今日この頃です。
や、島村楽器さんには今日も行ってきたんです。具体的には仙台某店*2のYさんにはいつもお世話になっています。件のVanzandt買ったのもそこです。あとYさんご結婚おめでとうございます(本人には何度も言ってますが)。
閑話休題エフェクターの話です。島村楽器の方。適当に下調べ半ばで書いてるので、間違っててもスルーしてください。あと、間違ってる部分をこっそり教えてくださると間違いなく優しさで世界が救えます


先日ディレイを試してきて、大体どれを買うかは固まってきた。その矢先、「コピーする曲についてどのエフェクターが必要か」というのをあらためて調べてみたら、完コピするためには下記のエフェクターが必要になる、という結論に至った。

  • ディレイ(リバーブとしても使えるもの)
  • コーラス(クリアにかかるもの)
  • フェイザー(用途は限定されているけど意外と重要)
  • コンプレッサー(俺の技量が足りないために必要)

ディレイとコーラスはARIONとかの安いものを持っているんだけど、コーラスはともかくディレイはハイ落ちがひどいし出音がモコモコするし(まぁアナログディレイなので当然なんだけど)で、今回の使途には向かないことが判明している。
ARION アリオン Analog Delay アナログディレイ SAD-3ARION SCH-Z コーラス
要するに、(定番機種で言えば)BOSSのDD-7とCE-5、MXRのPhase90とDyna Compがあれば大体なんとかなるんだけど、店頭で買うと全部で6万以上する。
BOSS Digital Delay DD-7BOSS CE-5 Chorus EnsembleMXR M101 PHASE 90MXR M102 DYNA COMP
これだけそろえるんだったら、ぶっちゃけBOSSのGT-10(最高峰マルチ)が買えるそこまでして買う必要あるのか?と疑問に思う。しかも、買おうとしているディレイは2万以上するわけで……。
じゃあマルチでいいんじゃね?と思ったけど、空間系は(プレイする音楽の中で)そんなに使うわけじゃないし、バイパス状態のときに出音をスポイルしないものがいいなぁ、という希望がある。
マルチエフェクターの常として、アンシミュを通さないと音が出ないというものが大半で、これを通すとマルチを通過するときにエフェクターそのままの音が出ない、という欠点がある。メーカーによるんだけれども。あと、マルチは大抵アンシミュを使うという観点から、バッファ音が割と適当になってしまいがち、というのがある。Z○OMとかB○SSとか。
アンシミュとか通さなくていいのになぁ……と探していたら、こんなのが見つかる。

LINE6/ラインシックス M9 stompbox モデラー

LINE6/ラインシックス M9 stompbox モデラー

ええと、要するに、下のエフェクターを全部詰め込みました、というなんかもう発想が安直で分かりやすい、ものすごいマルチです。
LINE6 DM4 Distortion Modeler エフェクターLINE6 DL4LINE6 MM4◎Line6 STOMP BOX FM4 フィルター・モデラーLINE6 ライン6 エフェクター TONE CORE リバーブ Verbzilla (国内正規品)Line6 (ライン6) エフェクター TONE CORE ディレイ Echo Park 【国内正規品】
順に歪み系マルチDistortion Modeler(DM4)」、空間系マルチ「Delay Modeler(DL4)」Modulation Modeler(MM4)」「Filter Modeler(FM4)」、さらに空間系コンパクト「Reverb "VERBZILLA"」「Echo "ECHO PARK"」となっています。DL4とVERBZILLAはぶっ飛び系エフェクトも作れるということで、シューゲイザー系では半ば常識といったポジションのエフェクター。他は知る人ぞ知る、程度なんですが。ちなみに○○モデラー系は大体30k、コンパクト二つは15k〜20kが相場。つまり、総額16万のエフェクターを一台にそのまんま詰め込んであるわけです。で、そのうち3つまでを使って音色を作れる、という理屈。エフェクターを3つ並べているのと一緒、ということ。

詳しくは、回転富士山さんの購入レポートを参照されたい。実際に買って使ってみた様子が事細かにレポートされている。

ポイントなのが、「歪みを作るならアンシミュではなくて、DM4を使って音を作る」という点。つまり、アンシミュを通さずそのままの音で空間系だけ使う、ということも可能なのである。で、このエフェクター自体がトゥルーバイパスに設定可能*3だそうだ。
正直、DL4を試したときに気になったのがバイパス音やエフェクト音のかかり具合で、トゥルーバイパスにしては出音もエフェクト音もハイが篭るなぁ、と思っていた。このM9はどうなんだろう。バイパス音によっては、今まで試奏してきたエフェクターをすべて白紙にしてこれ買ったほうが安上がりなんじゃないか、と思えてきた。
試すことができたら、またレポートしたいと思う。
というわけで、Yさんよろしくお願いします(予告)。

*1:Twitterでいうfavoriteみたいなもの、っていうかマークがまさにそれ。

*2:仙台には何店舗かあります。

*3:トゥルー・バイパスを空間系に採用すると、OFFにしたときに残響音もへったくれもなくブツ切れになってしまうので、このエフェクターはバイパス方式を選べるようになっている。