エフェクターボード整理はExcelで?

エフェクターボードがごちゃごちゃしている人、多いのではないだろうか。筆者も当日や前日になって組みなおしをかけた経験がある。最終のスタジオ入りぐらいまでには固めておきたいはずなのに……。
手持ちのエフェクターが増えてきたり、複数のバンドを掛け持ちしていたりすると、頻繁にエフェクターボードの組み直しが必要になってくることもあるだろう。というわけで、今回はためしにエフェクターボードのシミュレーションをExcelでやってみた。
ただそれだけなんだけど、一応記録してみる。何かの参考になれば。


【1.ライブの曲目と、使う音色を書き出してみる】
Excelを開いて、ライブで演奏する曲の「曲目」と「部分」を書き出してみる。

  • ピロウズコピーバンドをやってるんだけど、全くと言っていいほど空間系を使わない割に歪みの種類ばっかり多いので、今回は別のバンドで。家にスコアがあったアジカンエルレで試しに書いてみた。*1ライブでやったことなんてないけどね!


こんな感じ。使う音色が何通りぐらいあるのかを確認する為に、「Aメロ」「サビ」といった感じで区分けする。ブースターを使う場合はソロを別に。

  • 慣れないうちは、「Aメロ」「Bメロ」「サビ」「ソロ」「間奏」「イントロ」等、曲を細かく分けたほうがいいかもしれない。今回は簡単な区分けしかしていない。それにしても適当すぎるが。

【2.音色を書き足す】

今回は「歪み系」と「空間系」で分けてみた。

  • 細かく分ける人はもっと分けてもいい。
  • この時点での「ディストーション」等の区分はあとでリストで整理するので、適当でいい。
  • アンプのch切替は独立して書いておくべきだろう。自分の場合は大体JC-120を使うことになるので、今回は割愛した。

【3.使うエフェクターのリストを作る】

Excelのリスト機能を使って、エフェクト名とそれに対応するエフェクターを書き出す。

  • とりあえず、作りすぎて多いということはないので、思いつくだけリスト化するといいだろう。

【4.リストと表を対応させる】

  • 音色には入力規則を適用して、先ほど作ったリストを読み込んでドロップリストで入力できるようにする。
  • 対応して、右側にエフェクターの欄を追加。VLOOKUP関数を使って、音色をプルダウンから選んだらエフェクター名が勝手に出てくるようにする。
    • ここでは、条件付書式を使って色分けできるようにしてみた。*2

【5.音色の種類を確認する】

並び替えをして、使う組み合わせをすべて確認してみる。

  • 当然、ひとつの曲の中でいくつの音色を使うのか、どこからどこへ切り替える必要があるのかも確認する。


この場合は7種類という計算に。

  • この時点で、「ブースターは直列つなぎでいいのか」等を確認する為に、どういう踏み替えが必要になるのかをコメントや空欄に書き込んでおくと便利。
  • 種類が多い場合、無駄な音色や統合できる音色があれば、それをまとめてしまう。
    • 上記の例の場合、クリーンは1種類に統合した。

【6.エフェクタボードを並べてみる】

別のワークシートに、上記のような形でいろいろ並べ替えをしてみる。実際のエフェクターと色を揃えると、イメージが湧きやすい。

  • ここまできたら、実際にモノを置きながらやったほうが早い気がするけど、気にしない。
  • オートシェイプを利用してパッチケーブルのシミュレーションもしてみるべきだろう。

【7.実際に組んでみる】
大体の置き方が決まったら、実際のエフェクターボードに並べて仮組みをしてみる。実際に置くことで、踏みやすさやボードのサイズがイメージできる。


【結論】
置きながら考えたほうが早いんじゃなイカという結論に。まぁそうだよな。
むしろメリットとしては、

というほうが大きいかも。
ライブに限らず、ある程度練習する曲が決まっていたら、そして暇があれば、ぜひ試してみてほしい。


【今後の改善点】
ひとつの曲の間の踏み替えをわかりやすく表記する方法はないだろうか……。正直、これについてはこのまとめ方だと混乱するかもしれない。種類の番号でONにする場所を、図に落とし込めばいいのか? あとでやってみよう。今日はもう寝る。

*1:アナログフィッシュあんまりギター弾いてないけど展開がやたら多いので、今回は分かりづらいだろう、という理由から惜しくも落選。第一候補だったのに。

*2:3種類までしかできないのが痛い。マクロを使う方法もあるけど面倒なのでここでは割愛。