持っている/持っていた安エフェクターの雑感・その2

続きを書いてみる。1回目はこちら。


【4.ARION MTE-1 TUBULATOR】 譲渡済

MTE-1 TUBULATOR オーバードライブ

MTE-1 TUBULATOR オーバードライブ

俗称「ツブレタ」として有名なARIONのTS系ペダル。圧倒的な安価、それに似合わぬ用途の広さ(ブースターとしての用途が主に喜ばれている)が安エフェクター好きに好評。実戦レベルかどうか、というと……?

  • 価格:★★★★★
    • 新品で¥2,000〜¥3,000程度。中古で買うのがバカらしいぐらいの値段。送料を考えると、多少割高でも店頭で買ったほうが安く済む場合も多々ある。
  • 操作性:★★
    • 正統派なオーバードライブ。中音域を膨らませるTS系のもの。「DIST」(他のエフェクターで言うところの「GAIN」相当)つまみをフルに回してもほとんど歪まないので、初心者の人は(゜д゜;;)←こんな顔をするかもしれない。ON/OFFを意識せず、常時ONにして音色をコントロールするのが使い方として正しいと思われる。
  • 実用性:★★
    • 初心者からすると、あまりありがたみが感じられないかもしれない。初めてのエフェクターとして購入して、エフェクターの勉強をするにはよい品。チューブアンプの音が好きな人がトランジスタアンプ対策に使うのもよし。エフェクターの数が増えてくれば、価値も出てくるはず。

【5.Digitech Overdrive "BAD MONKEY"】 所持中

デジテックのアナログ回路ペダルシリーズのひとつで、TS系を意識した作り。BOSSにはこれに順ずるラインナップがないため購入価値はあり。ARION MTE-1と迷うところ。どうでもいいが、MIXER OUTがついているため、プリアンプとしても使えるし、宅録にも使いやすいはず。

  • 価格:★★★★
    • 中古であれば¥3、000〜4,000程度、新品でも¥5,000強といったところ。なかなかにお買い得。
  • 操作性:★★★★
    • BOSS系と違って2バンドイコライザのため、直感的に音作りがしやすい点が特徴。ただ、欲しい音を出すためには大胆にツマミをいじらないといけないので、曲間の切り替えは難しいのでは。ARION MTE-1と違って、ある程度歪ませることも出来るし、その際にノイズがあまり乗らないのもポイントが高い。
  • 実用性:★★★
    • 予算が許すなら、個人的にはARION MTE-1よりもこちらを薦めたい。ブースターとしての用途もなかなかよいが、音色を作りこむエフェクターとしても存在価値がある。コストパフォーマンス良好。バイパス音が気になる人は、MAXONのTS系を購入すべし。ただ、電池がすぐ切れるんで実用性を-1しておいた。

【6.Digitech Overdrive/Distortion Screamin' Blues】 売却済

BOSS BD-2のDigitech版。似た音は出るが、使い勝手は随分違う。どちらが一概にいいとは言えない。

  • 価格:★★★★
    • 意外とマイナーなので、中古での出回りは少ない。ヤフオクやネットでなら見つかるが、店頭で中古を探すのは難しいかもしれない。新品とそんなに差はないと思うので、新品で買ってもいい。そもそも、新品の価格がBD-2の中古以下なので……
  • 操作性:★★★★
    • BD-2パクっただろ、って言いたくなるぐらいそのままの音が出る。2バンドイコライザなので音作りもしやすいし、GAINの効きも本家と同様非常に素直。本家と違いピッキングニュアンスやヴォリューム追従性は皆無といっていいぐらいなので、初心者にはかえって使いやすいかもしれない。
  • 実用性:★★★
    • 本家と比べると、初心者向けの内容。一台目として持っておいて損は無いだろう。不満が出てくるころには初心者卒業だと思うので、それでもこの音色が好きならお金を貯めてBD-2、もっと言えばANALOG.MANやWeed、KeeleyのMOD品をゲットするのも一興。