アリアンロッドスキルガイド変更点考察その4:サポート編(2)

今、某氏と「スキルガイド発売記念模擬戦闘」を計画中。これに関しては別エントリでまとめる予定。
前回の続き。今回は、主にメイジorアコライトorシーフのサポートとして選ばれているクラス5種(サモナー・バード・アルケミスト・セージ・ニンジャ)の変更点洗い出しと考察。今回で最後になるか、それとも上級職に言及するかわからないけど、とりあえず基本下級職(地域クラス除く)はこれで終了。
他にも、上級クラス8種、上級サポートクラス4種*1、地域クラス6種(エリンディル4種+アルディオン2種)、一般スキルとアルディオン種族スキル2種、とたくさん残ってるんだけど……。基本的に自分が上級職キャンペーンをあまりやらないので、またの機会になりそう。
ちなみに、Google検索等から非常に多数のご来訪を頂いています。まとめるスピードが遅くて申し訳ないんですが、こんなブログを読む前にスキルガイドは是非、買ってください(宣伝)。GM・プレイヤーともに必携の書となります*2
なお、前回までの内容に間違いがいくつかありました。そういったご報告・ご連絡、ないしご感想・ご意見等は

cheapwest(なると)mail.goo.ne.jp

までお送りいただけると嬉しいです。(トラバもコメ欄もなくてすいません、はてなはスパムがひどいんです)。


さて、とっとと終わらせてしまおう。

モナー

  • 変更
    • 《アニマルエンパシー》:効果に《ファミリアアタック》のダメージ+1D6が追加
    • 《アニマルコントロール》:効果範囲拡大、「魔獣」「霊獣」が追加
    • 《ガーディアン》:バッドステータス無効化が不可になり、弱体化
    • 《クゥエリィ》:最大SL3
    • 《サモン・シームルグ》:回復量がCLD6、SL1制限に
    • 《サモン・ファーブニル》:ダメージが[(CL+3)D6]に強化
    • 《サモン・リヴァイアサン》:コスト7→8と微増
    • ディシプリン》:効果が+[SL+1]に
    • 《テリトリー》:まさかのパッシヴ化。大幅強化
    • 《ハイサモナー》:魔術以外にも適用、つまり《マジックサークル》《ファミリアアタック》等にも適用されるように
    • 《ビーストペイン》:《アニマルコントロール》と同様の効果範囲に。ダメージも微増
    • 《ファミリアアタック》:《ファミリア》封印時は使用不可を明記。ダメージが[(SL+3)D6+CL]と大幅強化。距離もしっかり20mに
    • 《ブラッドパクト》:《ハイサモナー》と同様の適用に
    • 《マジックサークル》:モナーの魔術限定となり、弱体化
    • 《ビーストパンター》:パッシヴ化。ダメージも+[SL×4に]
  • 追加
    • 《コンストリクション》:《サモン・○○》使用時に宣言(マイナーは消費しなくてOK)。コストを-2し、「対象:単体」に変更
    • 《ファミリアコンビネーション》:マイナー、コスト9。通常のメジャーアクション+《ファミリアアタック》を使用できる

魔術系最高のネタスキル、《ファミリアアタック(笑)》周りが大幅強化、もしかしたら実戦レベルになる……かも、というところまで来た様子。ただ、未だに《フォースブリンガー》が乗らないので、メインにするには少し工夫が必要だけど……。《ファミリアコンビネーション》は同時に行なうメジャーアクションを限定しないので、《ジョイフル・ジョイフル》しながら《ファミリアアタック》も一応可能。一応。
ちなみに、新スキル《コンストリクション》+《ブラッドパクト》で《サモン・アラクネ》を使うと、コストが-4されて3になり、《プロテクション》と同様のスキルとなる点は注目(スキル枠が2つ余計にかかるけど)。とはいっても、最強MPタンクスキル《ファミリア》に修正が入らなかったので、あまり関係ないか。
個人的には、地味に《ガーディアン》の弱体化が痛い……。確かに、バッドステータスまで打ち消すのはイメージとそぐわないんだけど……。《キュア》強くしたし使ってね!ってことなのだろうか。こうなると《インタラプト》優先になっちゃうなぁ……。

バード

  • 変更
    • アレグロ》:修正値SL×2に強化
    • 《アンセム》:回復量がCLD6に、SL1制限。《サモン・シームルグ》と同様の変更
    • 《カノン》:自身には使用できない旨を追加
    • 《カロル》:シーン持続に
    • 《グレープヴァイン》:判定時にダイス+2個
    • 《ジョイフル・ジョイフル》:1ラウンド1回制限のほか、他のスキルやアイテムの効果で対象を変更できないという一文が明記
    • 《バスカー》:[【精神】×100]Gと大幅強化、SL1制限に。新スキルの前提スキルとなる
    • 《バラード》《ラウドボイス》《ララバイ》《レクイエム》:達成値ボーナスがSL×2
    • 《ファイトソング》:すでに使用してしまった、1シナリオ内で使用回数制限のあるスキルの使用回数を1回増やすと対象拡大
    • 《マドガリーレ》:コスト6に増加
    • 《ラストソング》:対象の戦闘不能を回復→自身が戦闘不能、と簡略化
  • 追加
    • 《アカンパニー》:自分以外の対象がダンサーの「タイミング:メジャーアクション」「対象:自身」のスキルを使った際、そのSLに+2する、ステップ系強化スキル
    • 《オラトリオ》:バッドステータスをすべて回復する呪歌

特に大きな変更点はなし。《ファイトソング》が複数回使用制限スキルまで対象になるため、《レイジ》等も復活するようになったのが大きいかな、ぐらい。《カノン》は自身に使用できないように。GMとしては、戦闘時以外に悪用されないような裁定が欲しかったところだけど……。これについてはハウスルールで対応するしかないか。
新スキル《アカンパニー》に注目。文面的には《クイックステップ》使用時も問題なく使えるようなので、《ファイアステップ》《ブライトステップ》《アースステップ》はさらに+4(他は+2)と、大幅強化が見込める。ダンサースキルの底上げを、手番を使わず《ジョイフル〜》支援に回りがちなバードが強化できるため、SL1で取得してこのスキルでの底上げを見込む戦法もとれそう。
とはいえ、強スキル《ディスコード》《ジョイフル〜》《ファイトソング》あたりに変更がないため、今までとあまり変わらない感じ。

アルケミスト

  • 変更
    • 《アーマーフォージ》:コストが2、効果値がSL×3と大幅強化
    • 《アイテムマスタリー》:減少値がHP等にも適用されるように
    • 《アルケミカルサークル》:達成値+[SL×2]、効果+SLと強化
    • 《ウェポンフォージ》:武器攻撃のダメージを+[SL×4]という別スキルに。コストも4になった
    • 《シンセサイゼーション》:メインプロセスで2つの「種別:ポーション」を使用可能という効果に変化。あまり変わらない
    • 《○○グレネード》:それぞれ「射程:30m」となり、ダメージが(SL+3)D6(《ハンド〜》はSL+4)に上昇と劇的に強化
    • 《ファイナルストライク》:コスト10が追加
    • ポーションピッチ》《マグニフィケーション》:錬金術判定が必要となり、微妙に弱体化
    • 《マシンリム》:取得時に器用・敏捷・筋力から選べるようになり、上昇幅もSL×2
    • 《ラピス・フィロソフォルム》:「種別:銃」による射撃攻撃の命中判定を錬金術判定で行うことができるように
    • 《ガンマスタリー》:前提が《ガンスミス》に。当たり前だけど……
    • 《グレネードマテリアル》:いずれかの《○○グレネード》が前提に。上昇幅が+[(SL+1)D6]
    • 《ダイレクトグレネード》:マイナー化し、使用時ダメージに+[SL×2]となった
    • 《マイクログレネード》:上記の強化に伴い、+[SL×4]となった
    • 《バーストグレネード》:上限SL3に
  • 追加
    • 《エンチャンター》:メインクラスがメイジ及びその上級職のみ取得可能。SL×5以下の「種別:魔法具」をドロップ品合成ルールで作る際、金額を-20%する
    • ホーリーオーダー》:上記スキルのアコライト版で「種別:神聖具」のみに適用

《ウェポンフォージ》は単純に「武器攻撃のダメージ」となったので、《フルスイング》できなくなったりもしたけれど、威力が上がり、使いやすくなった印象。ただ、手番を消費してしまう点は変わらない。
一番大きな変更点は《ラピス・フィロソフォルム》。銃の命中精度が一気に増した(《ガンマスタリー》が乗る)ので、今まで不遇だった銃使いにも脚光が浴びる可能性が出てきた。《ガンスミス》《ガンマスタリー》《ラピス〜》と3枠が必要になるので、立ち上がりは遅くなる点はサムライと一緒。GMは低レベル帯での遠距離攻撃で完封されないように気をつけるべし*3
全体的には数値がかなり増えていて。強化と言えるだろう。アルケミスト(笑)からの脱却を目指すべし。……あ、新スキル(笑)、使えそうな方は使ってみてください(笑)。

セージ

  • 変更
    • 《エンサイクロペディア》:射程が視界
    • 《アドヴァイス》:コストが3
    • アトリビュート》《ハイアトリビュート》:それぞれSL×4SL×5と威力増
    • 《ウィークポイント》:持続がラウンド持続
    • 《エグザマイン》:コストが3に、判定時ダイス+2個
    • 《エルディダイト》:判定時ダイス+2個
    • 《オピニオン》:判定時ダイス+2個
    • 《コンコータンス》:得られる情報に限定がなくなった
    • 《トゥルースサイト》:エネミー識別成功時、物理/魔法防御力のデータも入手可能になる、別スキルに
    • 《ファインドアウト》:解除されたキャラクターに放心を与える効果が追加
    • 《マジカルハーブ》:SL1制限、CL個と変更
    • 《マジックオペレーション》:無属性も選択可能になった
    • 《マジックノウリッジ》:修正値がSL×2
    • 《リバーサル》:1シーンに1回のみとなった。最大SL3、修正値SL×3と早期成長可能。使用後も行動済にならないと読める
  • 追加
    • 《バイオロジー》:《スレイヤー》魔術版
    • 《ブックマーク》:《アデプト》魔術版

エネミー識別界に激震が走った。《エンサイクロペディア》対象が視界になり、付随するエネミー識別スキルが別効果になったり強化されたり……。レンジャー《モンスターロア》のこともあり、一部のパーティにとっては重要な職業になった。はず。
クライマックスでボスが1体だった場合に劇的な効果を発揮した《リバーサル》は1シーン1回制限になったため、未行動時のみ使用可能の弱《インタラプト》扱いになった。3枠で伸ばしきることができるので、緊急回避手段のひとつとして押さえておくには悪くない。
《スレイヤー》の魔術版は《アトリビュート》より使い勝手が悪いが自己完結可能。同スキルの威力強化もあり、《カロル》《スレノディ》を使用していくパーティにいれば《アトリビュート》のほうがよさそう。
どちらにせよ、微強化された《ウィークポイント》、万能スキル《エフィシェント》を使っていくことに変わりはなさそう。ただ、「フェイト1点使用して《エンサイクロペディア》使用!」という行動が、以前よりぐっと多くなりそう。

ニンジャ

  • 変更
    • 《イメージボディ》:コスト5に減少
    • 《ヴァイオレントウィンド》:威力+1D6増加(《ファイアボルト》同様)
    • 《ウェポンシュート》コスト:5、「武器ひとつ」の記述削除(ということは、二刀流で投げてもOK……?)
    • 《エンハンススペル》:ニンジャスキル限定になったが、+[SL×4]、コスト4に減少と強化
    • 《シークレットアーツ》:SLに関係なく3個まで振りなおせるようになった
    • 《シャドウスナップ》:「タイミング:セットアップ」「判定:魔術」コスト6と変更され、効果も魔術と回避で対決、勝利するとこのターン移動できない(マイナーで移動可能)と弱めの転倒を与えるスキルに変更
    • 《ソアスポット》:SL+1個に変更、1ラウンド1回制限
    • 《ダイ・アナザーデイ》:回復量微増、バッドステータスを1つ回復するスキルに。重圧を受けていても使用可能
    • 《トラブルセンス》:別スキルに。コスト8。回避判定の直後、ダイスを2つまで振りなおす、1シナリオSL回の使用制限
    • 《ビッグバン》:威力を変更するスキルに。[(SL+2)D6+CL×5]と強化
    • 《ブラッディフィート》:命中+1D6というシンプルなスキルに。コスト5と微増
    • 《ブロウアップ》:ダメージが+2D6(ダメージロールが存在することを明示するためと推測される)
    • 《ポイゾネスミスト》:コスト5に変更
    • 《ジェノサイダースキル》:「〜〜ダメージはスキルで回復できない」という記述に変更
    • 《ハンドシンボル》:SL×2に強化
  • 追加
    • 《インプロージョン》:魔術命中がクリティカルの時にコスト8で使用、対象の魔法防御力を0として扱うスキル
    • ダブルアーツ》:メジャーアクションでニンジャの魔術を2回使えるスキル。コスト20

つ、強くなったなぁ……。Congratulation(ry
なんというか微妙スキルは微妙スキルのままなんだけど、魔術の攻撃力が強化されて、メイジサポートのひとつの選択肢として浮上するレベルには落ち着いた様子。低レベル帯での2回攻撃《ダブルアーツ》はMPの消費は激しいが、切り札になりえる。なにせ《ブロウアップ》も使える!2連続自爆に+《リゼントメント》《マジックフォージ》まで乗る! 夢が広がる!《インプロージョン》も1枠にしてはおいしい強スキル。
そのかわり、武器攻撃系のサポートとしてはもう使われないだろうなぁ……。《フェイント》が強くなりすぎたせいもあるけど。とりあえず、セットアップにバッステ回復できても遅い場合もあるし、回避やダイスを振りなおすスキルはいくらでもあるし、……。
とにかく、《ダブルアーツ》に尽きる。《フレイムロード》強化からの《ファイアクラップ》《ブロウアップ》キャラを作りたくてたまらない。実際は《リゼントメント》狙いで《ファイアボルト》SL5を目指さないといけないんだけどね!……どっちもどっちだけど。


【まとめ】
もう《ダブルアーツ》しか見えない。
それはともかく、アルケミストやニンジャといった「ぱっとしない」クラスが強化されたのでとりあえずホッとしている状態。個人的には低レベル帯の銃命中+2D6が怖くて仕方がない。まず当たるだろう。早々に《ダブルショット》《ブルズアイ》を覚えたレンジャーから転職、とかがキャラクターシートから見えたりすると、僕はきっと泣く。


さて、これで初期選択可能な職業はすべて終わった。あとは一般のコンボスキル系とエリンディル限定職4種を見ておけば、さしあたりOKかな、という気がする。*4書きたくなったらまた更新します。多分、すぐに書きたくなるんだろうけどね。

*1:上級サポートクラスとして、「ハイランダー」「メンター」が追加になった。どちらも結構強力なスキルが揃っているため、特にウォーリアは経由率が上がりそう。

*2:基本ルルブの価値がどんどん下がっていく……。高くなってもいいから、現仕様に直して再販して欲しいもんです。

*3:アルケミスト自体の威力は低いが《ホーリーウェポン》《ディスコード》や転職からの《ブルズアイ》で思わぬダメージを食らうことも。避けるのは絶望的なため、初期配置によっては完封もありえるので、配置には気を遣うべし。

*4:プリーチャー・フォーキャスターあたりも見ないといけないけど、アルディオンはGMやる気しないんです……。壮大になりすぎそうだし、まだ歴史と勢力図が頭に入ってない。