V-PICKS使ってみた

楽器屋の初売りに行ったはいいけど、買うものがダダリオの換え弦程度しかないなー……と思っていた矢先、入荷していたのを発見。
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とりあえず、おにぎり型の1.50mmと2.75mmを買ってみた。角ばっているタイプ。1枚¥630というコストにビビリながら購入。通販だともうちょっと安く買えるのかな?
家に帰ってギターとベースを弾いてみた。1.50mmは正直、HISTORYのウルテムピック等とそんなに印象が変わらない。粒立ちがややシャープかな、という程度。以下、2.75mmの感想を述べることにする。2.75mmってピックの厚さの単位なのかどうなのかをやや疑問に思いながら、弾いてみると……?


【ギターの場合】
隣で弾いてた嫁さんが「えっ、ピックで音が変わるんだ」とはっきり解るぐらい、アルペジオの粒立ちが綺麗に出てびっくり。カッティングも弾いてみて、音がはっきり出過ぎてびっくり。要は、軽い力で「しっかり弦をはじいた音」が出せるのが最大の魅力なんじゃないかと。ので、アルペジオやカッティングのみならず、リードギターのソロプレイや単音リフにも威力を発揮する。ピッキングニュアンスの出しづらさはやや感じるものの、手首の使い方やピックを弦に当てる角度で微調整可能。厚みがあるせいか握っていて疲れないため、長時間の演奏にも耐えうる。減りもほとんど見えないし、「よくできてるなぁ」と感じること頻り。


【ベースの場合】
某バンドのベースさんに弾いてもらった印象は、「音がはっきり出る」「なんか、楽」の二点。俺自身弾いてみても、ルート弾き(特にオルタ)が非常に楽にできて、音の粒も揃いやすい。ベース向けなんじゃないかと思うぐらい、今までのピックと比べて楽に弾ける。俺自身も1/9にベースでライブに出る関係上、強力な戦力になってくれると感じた。


【2.75mm総評】

  • ○余計な力が要らない、入らない
  • ピッキングの粒が揃いやすい
  • ○減りづらい
  • ×(若干、)ピッキングニュアンスを出しづらい
  • ×違和感の塊
  • ×ピックとしてはやはり割高*1

ひとつ目のデメリットもそこまで気にすることはなく、よくできたピックだと思う。余りにも楽に弾けるのが気持ちよくて随分長いこと使ったし、スタジオ練習でも使ったけれど、目減りする様子もない。ただ、握り心地には個人差があるので、慣れるまで違和感はあるし、慣れてからも違和感がある。慣れてから使うかどうかはその人次第なので、まずは店頭で試してみたり*2、誰かが使っているところを使わせてもらったりして、感触を確かめてから買うべし。
特にアルペジオを多用するギタリストや、ベーシストがピック弾きする際にお勧め。損はしないと思うよ!

*1:実際問題、割高とはいっても、べっ甲ピックよりは安いわけで……。ノーマル<メタル<V-PICKS<べっ甲、といった感じの順番。

*2:俺の行った店では、実物を手にとって試せるように配慮がされていました。さすがに、ピックの相場を考えれば法外な値段だからなぁ。いつもの20倍て……。