BOSS OD-20試奏レポート
前回の記事でCOSMペダルを二つ紹介したんだけど、OD-20については弾いたことがなかったので、楽器屋で試奏してきました。もともと興味はあって、試奏したいエフェクタではあったので……。
Roland OVERDRIVE DISTORTION OD-20
- 出版社/メーカー: ローランド
- 発売日: 2002/02/19
- メディア: エレクトロニクス
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- エフェクタ上部
- DRIVE:これはそのまんま。エフェクタの効きを調整するつまみ。12時でもかかりは若干弱めで、それからは
- BOTTOM、TONE:これもそのまんま。TONEはBOSSコンパクトと違い、中域も持ち上げる感じでかかる。BOTTOMは言うほどボトムにかからず、コレも中低域を持ち上げる。
- LEVEL:これも(略)。ただし、DRIVEを上げると音量もやたら上がるので注意。DRIVEをいじったら、このツマミで要調整。
- ATTACK SHAPE:ピッキング音のニュアンスを変える。やってることはわかるんだが、かなり気持ち悪い。
- HEAVY OCTAVE:1オクターブ下の音をミックスする。モデリングによっては重宝。
- エフェクターの種類
- 公式サイトを参考に。BOSSのコンパクトの他にオリジナルの歪みや他社モデリング(CentaurやBig Muff等)も入っている。一通りの歪みはカバーしているナイスチョイスだと思うが、RockMan Distortion Generatorなんて何故入れたし。BOSTONファンが社内に多いとか? 俺は嬉しいけどさ。
- 他ツマミ・ボタン
- AMP CONTROL:このエフェクタからアンプのチャンネル切替ができるそうな。まぁ、ついていないよりはついていたほうがいいけど。
【使ってみて】音作りの豊富さは買い。この値段(店頭では¥15,000)だったら、初心者が下手なエフェクタ買うよりはこっちのほうがいいかもしれない。ピッキングニュアンスもいい具合に損なわれるし、ATTACK SHAPEが意外と効きがよく、かなり便利なんじゃないかと。ライヴでの使用にも耐えうるぐらいの質はある。もし、バンドでいろんな音を必要とするなら、コンパクトをひとつずつ買うよりはこちらのほうが便利かもしれない。ツマミに特殊なものがあるので、初心者がガイド無しで使うには厳しいとは思うが。
ただ、たとえば本家BD-2やOD-3、SD-1のようなピッキングニュアンスは出ないし、RATやBig Muffの再現度はイマイチ(というよりも、ツマミと利きが合ってない)。PUの特性もあまり生かせないので、ある程度のギターを持っている場合は他のエフェクターを使うべきだと思う。感覚的には5万そこらまでで買ったギターなら使ってもいいかな、程度。
【結論】
お金があって、かつ重くていいならLINE6 DM4を買うべき(似たり寄ったりだけど)。初心者向けのラインナップ、という捉え方が妥当。ただ、マルチよりは取り回ししやすいし、初心者がZOOM(笑)買うんだったら、先にこっちで勉強しておくのが吉かもしれない(個人差はあるだろうけど)。
よく、初心者にZOOMやDigitechのマルチを勧める人がいるけど、それはギターを何年か触ったことがある経験者でこその言い分だ、と思っている。実際触ってみても、使い方は簡単ではないので、「ZOOMもDigitechも安い割にいいよ!」と勧めて買わせるのには抵抗がある。
初心者のうちは機能がシンプルなものを選ぶべき。OD-20はシンプルとは言いがたいけど、マルチよりは触るところが少なくてとっつきやすいんじゃないだろうか。あくまで個人的な感想だし、機材の慣れも人それぞれだけど。
某バンドのギタボがDigitechのマルチを全然使えないことを思い出して、こんなことを書いてみた。ちゃんと勉強しろよ。